「ギー(Ghee)」というオイルをご存知でしょうか。インド料理好きの方、健康や美容に詳しい方はご存知かと思いますが、まだ日本では馴染みが薄いかもしれません。
ギーは、古くからインドの料理や医療などに欠かせないオイルです。カレーやナンはもちろん、お菓子作りなどにも多用されます。そしてこのオイルは、非常に良質です体に良く、「奇跡のオイル」とまで言われるほど。アメリカで「最も体に良い油」の1位に選ばれたこともあるそうです。
ギー(Ghee)ってどんなオイル?
ギーは、牛や水牛、ヤギのミルクで作られた発酵無塩バターを加熱して溶かし、ろ過する過程で不純物を取りいて作られます。純粋な脂肪分だけを集めた高純度のオイルなんです。
インドで古くから使われていますが、とにかく万能で体にも良く、数年前から世界的に注目を集めています。
とにかく万能なオイル
ギーは、パンなどに塗って使うことはもちろん、発煙点が約250度と高いため、炒め物などの調理にも使えます。インドではお菓子作りにも使われます。コーヒーに入れ、バターコーヒーする飲み方も最近流行ってますね。
インド料理だけでなく、様々な料理に使う事ができます。香りが良くて、料理が格段に美味しくなりますよ!
そして食用オイルとして使うほかに、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」にも用いられます。美容オイルとして体に塗るのも効果的。とにかく万能なオイルなんです。
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ギーの健康効果
ギーには、脂肪の分解や燃焼を促す効果がある共益リノール酸や中鎖脂肪酸、腸内環境を改善する効果を持つ短鎖脂肪酸、ビタミンA、Eといった老化や動脈硬化を防止する抗酸化作用のあるビタミンが多く含まれています。
そのため様々な体に良い効果が。免疫力の向上や、便秘改善、ダイエット、記憶力向上、アンチエイジングなどなど、とにかくたくさんの効果が期待できます。
購入は通販や輸入食品店などで
こんな素晴らしいオイルのギーですが、一般的なスーパーなどで目にすることはあまりありません。ネット通販や、輸入食品を扱ってるお店で購入できます。カルディなどにも置いているようです。
ただ、お値段がなかなか高めです。万能なのに、むやみやたらに使えないのが悲しいところです…
手作りも可能!ギーのレシピ
ギーはなんと自宅で意外と簡単に作れます!材料は無塩バター。これならスーパーに売ってますね。ギーと比べれば安価で手に入ります。
用意するもの
・無塩バター(出来上がりは、用意したバターの9割ぐらいの分量になります。)
・鍋
・ボウル
・ザル
・キッチンペーパー
作り方
⒈無塩バターを、鍋に入れて弱火でじっくり溶かします。
⒉ぶくぶくと泡が出て全体が溶けてきたら、焦げないようにできる限りの弱火を保ちます。家庭のコンロだと、最も弱火にしても強い場合があるので、強過ぎると思ったら鍋を少し浮かしたり、鍋の上に鍋を重ねるなど工夫して火加減をみましょう。ここで焦げてしまうと、仕上がりが焦げ臭くなったり、色が茶色くなったりします。
⒊20〜30分間ほど火にかけたら、泡が細かくなり、タンパク質や水分などの不純物が分離し、底に少し茶色い焦げが付き始めます。パチパチという音もシュワシュワと小さい音になってくるので、このタイミングで火を止めます。
⒋キッチンペーパーを敷いたザルで濾したら完成です!
とても簡単に作れるので、たくさん作っておくのがおすすめです。不純物が入っていないオイルなので長持ちするのも嬉しい点です。インド料理だけでなく、いろんな料理に使っていただければと思います!
ギーを使ったレシピ
インドの料理にはギーがたくさん登場人します。
ラドゥ
ラドゥはインドの郷土菓子。ベサン粉とカルダモン、砂糖を混ぜて作るシンプルで素朴なお菓子です。
パラタ
パラタは、インドなどで食べられている薄ーいパンのようなパイのような食べ物。チャパティの生地にギーを練り込んで作ります。