Akari Column Travel

インド女子ひとり旅【Day2】デリーからアグラへ

2020年1月20日

孤独と恐怖で心が折れかけた1日目。もうこのまま帰りの便がある日まで、宿で閉じこもりたいと思ったりもしましたが、一晩寝ると心機一転、がんばって次の街に行ってみようと動き出すことができました。

インド名物オートリキシャー

この日の予定は、タージマハルがある街アグラへ行くこと。早朝にチェックアウトして、ニューデリーの駅に向かいました。

道を歩いていると、案の定たくさんのオートリキシャーのドライバーが声をかけてきます。オートリキシャーとはいわゆるトゥクトゥクのこと。「どこまで行くの?」「乗っていく?」本当にしつこい。最寄りの駅までは歩いていける距離なので、トゥクトゥクは必要ありません。

あるドライバーに、「駅に行くから必要ないよ」と言うと、「今日駅はストライキで休みだから無理だよ!だから乗せていってあげるよ」と言われました。

一瞬、インドではそんなこともあるのか、と思いましたが、トゥクトゥクドライバーは、嘘をついてあの手この手で乗せようとする、という話を聞いたことがあったので、やっぱり一度駅まで行って確かめることにしました。

するとやはり、駅は普通にやっていました。あのままトゥクトゥクに乗っていたらどこに連れて行かれていたのでしょう。

ニューデリ駅の外国人専用窓口

宿の最寄り駅からニューデリーの駅までは地下鉄ですぐでした。ここから長距離電車に乗ってアグラに向かいます。さすがは首都、ニューデリーの駅は巨大で人もめちゃくちゃいます。

ニューデリー駅

チケットは、駅の外国人専用窓口で購入します。ただこの窓口、本当に分かりづらい場所にあることで有名で、ネットのいろんなサイトやブログを頼りに探しましたが、全然見つかりません。

駅員らしき人に聞いても、みんな違う場所を指します。後で出会ったインド人に聞いたのですが、インド人は「分からない」と言うが苦手で、ついつい適当な返事でごまかしてしまうことがよくあるそうです。そんな無責任な!という感じですよね。でもこれは優しさだそうです。

それと中には、「窓口は休みだよ」と言って旅行代理店に連れて行き、ぼったくりツアーを組まさせるという話をよく聞きます。もう何を信用していいのやら…。ただ、窓口は24時間、365日営業しているそうです。休みだという情報は、絶対に信じてはいけません。

結局チケットを買うまで2時間、駅をさまよいました。外国人専用窓口は、けっこう広くオフィスのようになっていました。

ここで電車と、座席クラスを選んで購入します。電車も座席クラスもたくさんあるので、間違えないよう慎重に。

まず電車は、アグラフォート駅行き。乗り場までまた迷う心配があったので、30分後くらいの電車にしました。座席クラスは寝台と普通のシート席があり、エアコン有無など8つのクラスに分かれています。空いているのが2等か3等のクラスだったので、3等の3Aと呼ばれるチケットを取りました。

3等 エアコン付き3段寝台列車

さて、いよいよ乗車です!インドで長距離列車なんて、めちゃくちゃわくわくです。3Aクラスってどんな席なのでしょうか。指定された席にいくと、どうやら3段の寝台のようです。

3等列車

3段なので、起き上がれないほどの高さです。そしてベッドの幅もかなり狭い。ほぼ身動きが取れません。決して快適とは言えませんが、朝が早くてすでにへとへとなので、横になって寝れるのはありがたかったです。

念のため、貴重品は身につけて抱えながら寝ましたが、3等車両なので比較的裕福そうな人ばかりで、ちょっと安心できました。

タージマハルが見える宿

さて、アグラに到着。まずは宿探しです。せっかくタージマハルの街なので、タージマハルが見える宿に泊まろう!と、地球の歩き方から見つけたのがホテルカマル。建物は古いですが、タージマハルの南門の直ぐ近くにあり、屋上からの景色が抜群にいいんです。

ホテルカマルの屋上から見るタージマハル

この宿のタージビューについては、以前のブログで詳しく書いているので、ご覧ください。

宿のオーナーは日本語も少し話せて、とっても親切でした。1泊1000円くらい。おすすめです。

イティマド・ウッダウラー廟

宿のスタッフやトゥクトゥクドライバーに、タージマハルに行くなら早朝がおすすめと聞いたので、この日は近くにあるイティマド・ウッダウラー廟という墓所へ。

イティマド・ウッダウラー廟

白大理石で造られていて、タージマハルと同じ透かし彫りが施されています。タージマハルと違ってけっこう人が少ないので、ゆっくり見て回ることができます。細かい装飾も、見れば見るほどすごいなーと驚かされます。

美女があまりに白い大理石に映えていたので、思わず写真を撮らせてもらいました。

ぶらぶらしていると、バックパッカーらしき日本人の男性と出会いました。インドに来て初めて日本人と話して、かなりほっとしました。定番の観光地はやはり日本人も集まっているようです。

ヤムナー河の対岸から見るタージマハル

タージマハルから、ヤムナー河を渡ったところに、マターブバーグという英国式の庭園があります。ここから河を隔てて、日没に見るタージマハルがとても綺麗だといううわさを聞き、トゥクトゥクに乗って行ってみました。

すでに観光客がたくさんいましたが、残念ながらこの日は曇り空で、夕日を見ることはできませんでした。それでもタージマハルは、遠くから見ても存在感があって、感動的でした。

するとこのマターブバーグで、さきほどのイティマド・ウッダウラー廟であった日本人と遭遇。話を聞くと、なんと同じ宿たったんです。すごい偶然!ボロ宿で人気が少なかったので、かなり心強い。

この彼も一人旅で、この日飛行機でアグラに入ったとのこと。空港で出会った日本人と、その夜一緒にご飯を食べる約束をしていたそうで、私もお邪魔させてもらうことにしました。

アグラで出会った日本人

偶然同じ宿に泊まっていた日本人と、その知り合いの日本人バックパッカーたち5人で、一緒に夜ご飯。ここまでかなり不安でいっぱいな旅だったので、すごく安心しました。久々に日本語を話せたのも嬉しかったです。

ここで旅の情報をたくさん収集できました。全員口をそろえて言っていたのが、バラナシに行くべきだということ。バラナシは、ガンジス河があり、火葬場がたくさんあることで有名な街。「インドの中のインド」、「人が死ににくる場所」とか言われたりします。今回の私の旅程を考えると、ちょっと時間が足りなさそう…。いろんなアドバイスを聞きながら、次に行く街のプランを立てました。

とりあえず翌日は、早朝からタージマハルに行って、1日アグラを観光し、もう1泊することにしました。

つづく

  • この記事を書いた人

akari

25歳女子。 ランニング歴はまだ2年くらい。山に登ったり川や海で泳いだり、旅に出たり、外遊びが大好き。現在はアクアスロンにも挑戦中です。もともと超運動音痴なのですが、運動の得意不得意に関わらず、体を動かして外で遊ぶのは、めちゃくちゃ楽しい!ということを伝えたいと思っています。あと、大好きなスパイスカレーについても書きます!

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