アメリカの情報サイト『CNNGo』が「世界で最もおいしい50種類の食べ物(World’s 50 most delicious foods)」という企画の中で第1位に選んだというのが、タイのマッサマンカレー 。世界一おいしいってどういう基準??とは思いましたが、カレー好きとしては無視できません。
ということで、作ってみることにしました!
マッサマンカレー とは
タイの宮廷料理
調べてみるとマッサマンカレーは、タイの宮廷料理らしく、一般の人には実はあまり馴染みがないそうです。たしかに日本のタイ料理屋さんに行っても、グリーンカレーやイエローカレーは必ずと言っていいほど見かけますが、マッサマンカレーは無い店も多いです。
そしてさすがは宮廷料理というだけあって、使うスパイスの種類もタイ料理の中では多めです。カルダモンやクローブ、シナモンといったスパイスは、インドカレーでは定番ですが、タイの大衆料理ではあまり使いません。これをふんだんに使っているので、複雑な香りになって、よりおいしくなるのかもしれません。
甘みとコクが決め手
そしてタイのカレーの定番ココナッツミルクに加え、ピーナッツが入ることで、より濃厚でコクのある味わいが特徴のようです。
そしてもう一つ決め手となるのがタマリンド。これで甘酸っぱさが加わり、世界一おいしいと言われる料理になるようです。
以前スリランカに行った際、スーパーでタマリンドを買ったのが家に眠っていたので、今回初めて使いました!日本でもネットや輸入食品店などで手に入ります。使う時はペーストにするので、購入するならタマリンドそのものではなく、タマリンドペーストの方がいいかもしれません。(今回のレシピでは、タマリンドをペーストにする工程は省いています)
今回は、いろんなレシピを調べたり、マッサマンカレー ペーストの原料を見て、こんな感じかな、、という家にある材料でできるレシピを我流で考えてみました。いつもスパイスカレー作りで使っているカレーのタネや、市販のマッサマンカレー ペーストなどは使いません。
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ペーストを使わないタイのマッサマンカレー
材料(2人前)
・オリーブオイル:大さじ2
(A)クミンシード:小さじ1
(A)カルダモンシード:2粒
(A)シナモンスティック:2cm
(A)クローブ:2粒
(A)マスタードシード:小さじ1
(A)スターアニス:1かけ
・すりおろししょうが:小さじ1
・すりおろしにんにく:小さじ1
・玉ねぎ:1個
・鶏肉(ももでも胸でもOK):200g
・じゃがいも:1個
(B)コリアンダーパウダー:小さじ1
(B)ターメリックパウダー:小さじ1/2
(B)パプリカパウダー:小さじ1
(B)チリペッパー:お好みで
・ココナッツミルク:200ml
・ピーナッツ:大さじ2
・タマリンドペースト:小さじ1
・水:200ml
・塩:適量
・胡椒:少々
・ナンプラー:おおさじ1
作り方
①まずはしたごしらえ。玉ねぎは細かめのみじん切り、鶏肉は一口大に切り、余分な油を切り取って、塩胡椒を揉み込んでおく。じゃがいもも一口大に切っておく。ピーナッツは半分を細かく砕いておく。
②フライパンにオリーブオイルをひき、(A)のホールスパイス、しょうが、にんにく、砕いていないピーナッツを加え、中火で香りがたつまで熱する。
③玉ねぎを入れ、きつね色になるまで炒める。
※普段のスパイスカレーなら焦げ茶色になるまで炒めますが、今回はきつね色。
④鶏肉、じゃがいもを加え、鶏肉の表面が色付いたら、(B)のパウダースパイスを加えて軽く炒める。
⑤ココナッツミルク、水、砕いたピーナッツ、タマリンドペーストを加え、沸騰したら蓋をして10分程煮込む。
⑥ナンプラーを加え、塩で味を整えたら完成!
まとめ
いかがだったでしょうか!使う食材やスパイスがいつものカレーより多かったので、分量にかなり悩みましたが、バランス良くできたのではないかと思います。
タイには2度ほど行きましたが、実はマッサマンカレー は食べたことがなく、これが本当に本場の正しい味なのかはわかりません(笑)。我流です。が、おいしくできたので今回は成功かなと思います。
ただ、世界一おいしいという領域には達しませんでした…。
タイのカレーというと、辛いイメージがありますが、このマッサマンカレー は辛さよりも甘みが強く、お子さんでも食べられそうです。気になった方はぜひ、お試しください!