Cycling

「シマノ自転車博物館」で知る自転車の歴史と今そして未来

2022年4月29日

今年3月に大阪府堺市にリニューアルオープンした「シマノ自転車博物館」に行ってきました!
1992年、堺市の大仙公園内に日本で初めてとなる自転車博物館として開館した「自転車博物館サイクルセンター」を新築移転し、改称したのがシマノ自転車博物館。
施設のコンセプトは、「多様な視点から自転車の魅力を発信し、一人ひとりにとっての “自転車の真価”の発見と、“自転車に乗りたくなる気持ち” の創出を目指す」というもの。展示スペースは1階、2階、4階で構成されています。

1階:ミュージアムプラザ

1階はエントランスホー。個性的な自転車ギャラリーが出迎えてくれます。チケットはここで購入。大人は一人500円です。
そして「ヒストリーシアター」では、展示のプロローグとして自転車の歴史を辿る「自転車の誕生とあゆみ」が上映されています。建物自体が現代的でかっこいいのもあって、エントランスからすでに楽しいです!

2階:ホワイトキューブ

2階はメインの展示スペース。「自転車の始まり」「自転車のひろがり」「自転車とこれから」という3つのテーマに分かれた展示ゾーンと、「自転車ギャラリー」に分かれていろんな方法で自転車が展示されています。

Aゾーン:自転車のはじまり

「自転車のはじまり」のゾーンでは、パノラマ映像で自転車の誕生から今の形になるまでの歴史が上映されます。いろんな発明家や技術者が、自転車を、より快適に便利にと発展させていったドラマがよく分かり、ロマンを感じます。

広々としたホールには、自転車の起源と言われる「ドライジーネ」から、少しずつ形を変えていった様々な自転車が展示されています。細かいパーツまで近くで見れるので、ついつい長居してしまします。個性豊かた自転車もいっぱい。気になったものをいくつか紹介します。

木製のペダル。これはこれでかわいい。
婦人用自転車。優雅な装飾がステキ。
ベルがタイヤの上に。紐を引っ張って鳴らすのだとか。
牛乳屋さんの自転車。重そう。
ボトルゲージ?がハンドルに。かわいい。

Bゾーン:自転車のひろがり

「自転車のひろがり」のゾーンには、展開期を代表する多様な自転車がテーマごとに展示されています。映像や体験展示もあり、自転車の科学や技術に興味津々です。
ディスクブレーキとリムブレーキの違いや構造、操作などを体験できるコーナーもあり、自転車好きも、そうでない人も楽しめる工夫がたくさんされています。

またライフスタイルや用途に合わせたいろんな種類の自転車が展示されています。私が持っているのはロードバイク とママチャリですが、「こんな自転車もあるのか!」と新たな発見もあり、新しい自転車を欲しくなってしまいます…。

1995年から4年3ヶ月をかけて自転車で世界1周をした、坂本達さんの自転車が展示されていて、見るだけでめちゃくちゃわくわくしてしまいました!43ヵ国、5万5000km走ったという自転車。生活用具一式とスペア自転車も積まれています。かっこいいな〜〜。

Cゾーン:自転車とこれから

「自転車とこれから」のゾーンでは、サスティナブルな社会に向けて豊かなくらしに貢献する自転車が展示されています。壁には、自転車と一緒につくる好循環を描いた絵巻も。自転車好きの私にとっては、やっぱ自転車っていいよな〜と思わされます。
今は便利で新しい乗り物がたくさん出てきていますが、健康にも環境にも良い自転車は、いつまでもなくならないんじゃないかなと思いました。むしろ今だからこそ、自転車が生活や旅を楽しむツールとして活躍するんじゃないかなと思います。

それぞれに合ったおすすめの自転車を提案してくれる「サイクルライフコンシェルジュ」も。モニターで、自分が自転車でやりたいこと、どんなふうに乗りたいかを選択していくと、自分にぴったりの自転車の車種を教えてくれます。一緒に行った友人はクロスバイク、私はグラベルバイクでした。キャンプツーリングとかしてみたいとずっと思っていたので、やっぱそうだよなという感じです。おもしろい。

自転車ギャラリー

自転車ギャラリーでは、膨大な数の自転車が保管されていました。ちょっと変わった自転車もあり、こちらも見ていて飽きません。

天皇陛下に献上されたという自転車も展示されていました。フロントには菊花紋章が。

4階:自転車歴史回廊

4階には、自転車ファンも満足できる貴重なコレクションが公開されています。

シマノの最高位のコンポーネント「デュラエース」の変遷が年代ごとに展示されていて、自転車ファンにはたまらないんじゃないかと思います。昔のデザインは今よりスポーツ感がなくて、おしゃれな印象でした。

自転車にまつわる本や資料もいっぱい。古い歴史書からマンガ、雑誌などなど、とにかく自転車に関係のあるものがずらりと並んでいます。デジタルアーカイブでは収蔵自転車の情報を検索・閲覧することもできます。

【施設概要】
所在地:〒590-0073 大阪府堺市堺区南向陽町2丁2-1
電話:072-221-3196
FAX:072-221-3197
開館時間:午前10:00~午後4:30(入館は午後4:00まで)
休館日:月曜日、祝日の翌日(土、日の場合は開館)、年末年始
料金:500円(一般)

シマノ自転車博物館は、自転車の歴史はもちろん、自転車とくらす未来が描かれています。私は自転車を生活でも遊びでも乗りますが、そんなに深く自転車について考えることがありませんでした。今回の展示をきっかけに自分のこれまでの自転車との思い出を振り返ってみると、自転車はどこまでも自由な乗り物で、自分にいろんな景色を見せてくれたり、ときには感動までくれる相棒だなと気付かされました。自転車がより好きになった1日です。
「シマノ自転車博物館」、自転車好きはもちろん、そこまで興味のない方にもぜひ一度行っていただきたいです!

  • この記事を書いた人

akari

25歳女子。 ランニング歴はまだ2年くらい。山に登ったり川や海で泳いだり、旅に出たり、外遊びが大好き。現在はアクアスロンにも挑戦中です。もともと超運動音痴なのですが、運動の得意不得意に関わらず、体を動かして外で遊ぶのは、めちゃくちゃ楽しい!ということを伝えたいと思っています。あと、大好きなスパイスカレーについても書きます!

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