Akari Column

はじめてのトライアスロン。運動オンチが完走するまでの道のり

2021年8月26日

先日、はじめてトライアスロンの大会に出場しました。
トライアスロンを完走することは、ここ数年の中で大きな目標の一つで、それをついに果たすことができました。しかも女子の参加者が少なかったこともあり、6位入賞でメダルまでいただきました!挑戦してよかったと、心から思いました。

そこで今回は、はじめてのトライアスロン完走までの道のりをまとめたいと思います。トライアスロンを始めようかな…と悩んでいる人の後押しになればうれしいです!

トライアスロンへの憧れと現実とのギャップ

まずは、わたしがトライアスロンに挑戦したきっかけについて。
このブログでは何度も書いていますが、私は小さい頃から、ありとあらゆる運動が大の苦手でした。マラソン大会も運動会のかけっこも、いつもビリ付近で、特に走るのは大っ嫌い。運動への劣等感が強い分、運動が得意な人への憧れは人一倍強かったように思います。今もそうです。

ただ運動が苦手ながらも、海や川で泳いだり、山に登ったりと、自然の中で体を動かして遊ぶことは大好きでした。
そんな私にとってトライアスロンは、「海で泳いで、風を感じながら自転車を漕いで、大地を踏みしめながら走る!」みたいなイメージで、めっちゃかっこいいし気持ち良さそう!と、心の隅に漠然と憧れを持っていました。とはいえ、全く現実味のない夢のまた夢という感覚でした。

トライアスロンへの憧れが目標に

この憧れが目標に変わりはじめたのは、社会人になって、フルマラソンに挑戦したところからです。
会社の仲間がみんなで大会に出るということで、私も新しい挑戦をしてみようと参加しました。もちろん、はじめは3km走るのもヘトヘトでしたが、みんなに練習に付き合ってもらい、少しずつ距離を伸ばしフルマラソンを完走できるまでになりました。(実際完走までには紆余曲折あったのですが、他の記事で書いているので割愛します)

このときのフルマラソン完走が、少し自信につながり、地道に頑張ればトライアスロンも夢じゃないかもしれない、と思うようになったのです。
また、これまでの走ることへの苦手意識は、周りの友だちより遅いという劣等感から来るものでしたが、完走を目標に自分のペースで走ってみると、どんなに辛くても達成感を得ることができました。
トライアスロンは特に、完走することに意義があるとされるスポーツ。達成したときの感動はひとしおだろうと、トライアスロンへの挑戦を決めました。

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右も左も分からないところからのスタート

トライアスロンをやる!と決めたものの、海で泳いだ経験は海水浴程度、ロードバイクも持っていない、という状況で、はじめは何から手をつけて良いかさっぱりでした。
バイクはまず、中古でフルカーボンのロードバイクを譲ってもらい、淀川沿いをポタリングするところからはじめました。
スイムはジムのプールに通いながら、夏に何度か海で泳いで練習。手探りで自分に足りないものをクリアしていこうという感じで練習をしました。

こうして書いていると、めちゃくちゃ頑張っていたように思われるかもしれませんが、実はそんなことは全くなく、やる気が出るときもあれば、そうでないときも多かったです。ゆるーく無理のない範囲で練習をしていたという感じです。
そしてロードバイクを購入してから2年半経ち、ようやく大会に出場できるまでになりました。

トライアスロンの過酷さを知った大会本番

大会までの数週間は、緊張と不安でずっとそわそわしていました。完走できるかな、しんどいのかな、という不安と、忘れものとかなく無事会場に行けるか、コースを間違えないかという心配も大きかったです。
自転車やスイムの準備などなど、トライアスロンはマラソンと違って、大会に出るまでの準備がめちゃくちゃ大変ということもわかりました。

そして大会当日。会場に着いて、準備をして、スタートを待っているまでの間が一番心細かったです。周りの人がみんな一流選手のように見えてしまいます。
でもスタートしてみると、そんなことは忘れ、とにかく進むしかないという気持ちで必死でした。

スイム

最初のスイムは、3種目の中で1番好きな種目。赤穂海浜公園の中の海で、なかなか汚かったですが、それでもやっぱり海で思いっきり泳ぐのは気持ち良かったです。
引っ張られたり蹴られたり、上から乗っかられたりもありましたが、とにかく無我夢中で前だけを見て泳ぎました。スイムを終えてトランジションエリアに行くと、まだ3分の1くらいのバイクが残っていてほっとしたのを覚えています。

バイク

そしてバイク。バイクのレースは初めてだったので、どんな感じなんだろうとドキドキしていましたが、思ったより心地よく漕げました。完走が目標だったので、無理せず体力を残しながらと考えていたのですが、いざレースとなると、抜かれると悔しいし、周りに着いていきたいという負けん気みたいなのが出てきてしまい、終始全力でした。
今回のコースは、公園内を8周だったので、同じ景色ばかりで精神的な疲れが大きかったように思います。40kmが途方もなく長く感じました。

ラン

そして最後のラン。ランは、フルマラソンも完走したし、一番練習してきた種目。一方で一番嫌いで苦手な種目でもあります。
10kmという距離は、普段の練習でも走っていたので、そんなに高いハードルではないと思っていましたが、これの考えが甘かったです。

今までわたしは、バイクとランを続けて練習したことがありませんでした。なので、バイクの後のランがどれだけしんどいかを知らなかったのです。走り出した瞬間、「あれ、これ本当に私の体かな」と思うほど体が動かず、足も腰もすごく痛い。鉛をつけたように体が重たく感じました。トライアスロンという競技の険しさをここにきて思い知らされたという感じです。バイクで飛ばしすぎたというのもあったかもしれません。
でも、ここまできて諦めるわけにはいかず、気合を入れ直してなんとか脚を動かし続けました。

バテバテでなんとかゴール

最後のランは、とにかくゆっくりでも歩くまいと、なんとか走りきりました。ゴールしたときの達成感と解放感は、言わずもがなです。バテバテでのゴールで全然かっこよくありませんでしたが、「よくやった」と自分自身を認めてあげられた気がします。

全体を通して、「たのしかった」よりも「苦しかった」の方が大きいですが、この達成感を知ると、またやろうかなと思ってしまうのが不思議です。でも次やるなら、もっとたのしく軽がるとゴールできるように、しっかりトレーニングしたいと思います。とにかく、種目続けてのトレーニングは必須だと学びました。

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トライアスロンに挑戦してよかったこと

もっとトライアスロンをする人が増えてほしいので、わたしがトライアスロンに挑戦して良かったことを書いておきます。

単純にたのしい

トライアスロンは、もちろんキツい、しんどいと思うこともたくさんありますが、基本的にはたのしいです。というかわたしは、たのしいと思える範囲でやってます。それでも完走できました。

例えばバイクのトレーニングは、行ったことのない道を走ってきれいな景色を見たり、おいしいものを食べに行ったり、いろんなたのしみがあります。
ランも、好きなランニングウェアを着たり、友だちと一緒に走ったり、スイムは海で遊びながらトレーニングしたり。そうやって遊び半分でトレーニングしているうちに、気づいたら力が付いていたという感覚です。もちろん、もっと真剣に追い込んでトレーニングされている方も多いと思いますが、まずはたのしむことが大切なのかなと思います。遊びながらやってるうちに、ムキになって自然に自分を追い込んでいるということもしばしばです。

自分に自信が持てた

トライアスロンを完走して、自分に少し自信が持てました。私の場合は前述のとおり、運動オンチという劣等感をずっと持っていたので、そこから少し解放された気がします。またトライアスロンに限らず、どんなことでも頑張ればできるようになるかも、という希望も持てました。

体力がめっちゃ付いた

当然ですが、日々トレーニングをしていると、単純に体力がめっちゃ付きます。これはトライアスロンのためだけでなく、日常生活や他の場面でもかなりプラスになっていると感じます。

多少のことでは疲れにくくなるし、アウトドアや山登りに行っても、行動範囲が大きく広がり、元気に楽しめます。「体力」は、お金で買えない、そして誰からも奪われない大切な体の資源です。

おわりに

とても長い記事になってしまいましたが、何を言いたいかというと、もっとみんなトライアスロンやろうぜ!ということです。特に女性は競技人口が少なく、この気持ちを共有できる人が少ない。競技人口が増えれば、ウェアやグッズも、もっとバリエーションが増えたり、安くなったりするのかなという期待もあります。

わたしは来年もトライアスロンの大会に出るため、まだまだ練習を続けようと思います!

  • この記事を書いた人

akari

25歳女子。 ランニング歴はまだ2年くらい。山に登ったり川や海で泳いだり、旅に出たり、外遊びが大好き。現在はアクアスロンにも挑戦中です。もともと超運動音痴なのですが、運動の得意不得意に関わらず、体を動かして外で遊ぶのは、めちゃくちゃ楽しい!ということを伝えたいと思っています。あと、大好きなスパイスカレーについても書きます!

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