今回は、私の昔からの趣味でもある写真について。
関連が無いように思えるかもしれませんが、私はランニングを始めたことで、写真を撮ることの新しい意義や楽しさに、気付くことができました。そのお話です。
カメラを持って走るのは正直しんどい
私はランニングを始めるずっと前、大学生くらいの頃から、写真を撮るのが好きでした。撮りたいと思うシーンに出会うのは、思いがけないタイミングだったりするので、いつでもどこでも一眼カメラを持ち歩いていました。小さなバックパック一つで海外を旅したときも、重荷になることを厭わず、カメラを携えていました。
そんな私が社会人になって少ししてから、フルマラソンの大会出場を目指して、ランニングを始めました。初の頃はしんどいだけだったランニングも、慣れてきてからは、周りの景色を楽しみながら走れるようになりました。
するとランニング中、「あー今写真撮りたいなー」と思う瞬間が訪れます。特に私は、新しいランニングコースを開拓したり、旅行や出張先の知らない街で走ったりすることが好きなので、なおさらかもしれません。
なので一時期、リュックにカメラだけ詰めて走ったりしていました。でもこれは重荷になるうえ、撮りたいときにランニングを中断して、わざわざリュックを下ろしてカメラを取り出すという手間もかかり、走ることが疎かになってしまいます。いくらカメラ好きでも、カメラを持って走るのはやはりしんどく、断念せざるを得ませんでした。
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スマホでいい、スマホがいい
カメラを持って走れなくても、やっぱり写真を撮りたい気持ちはなくなりません。そんなとき、「仕方なく」使い始めたのが、常に携帯していたスマホのカメラです。
でも当時の私は、スマホカメラで写真を撮ることに抵抗がありまひた。というのも、長い間「良いカメラ」を使えば、「良い写真」が撮れると錯覚している節があったんです。というか、「良いカメラ」、「良い写真」が何なのか、自分の中でもはっきりしないまま写真を撮っていて、なんとなく、スペックの高いカメラが良いカメラなんだと思っていた気がします。
なので、スマホカメラはカメラではないとさえ思っていました。
でも実際にスマホカメラを使ってみると、案外撮りたい写真が撮れることがわかり始めました。
もちろん、スマホでは表現できない画もあり、「いつも使ってるカメラを持ってたらなー」と思うことはしょっちゅうですが、それはタラレバ話。大切なのは、その瞬間を楽しみながら撮ることだと感じ始めたのです。
スマホはいつもポケットに入れて走っているので、ランニングの邪魔になりません。そして撮りたいと思ったときに、手軽に取り出して写真を撮ることができ、ほとんどランニングを中断せずに済みます。
そう考えると、ランニング中の「良いカメラ」は、ハイスペックな一眼レフではなく、気持ちよく走りながら撮影もできる、スマホカメラだと言えるのではないでしょうか。
良い写真を撮るには
何が言いたいかというと、「良いカメラ」というのは、使う用途やタイミング、場面、あるいは気分によってそれぞれだということ。そしてどんなカメラであれ、撮った人が「撮りたい」と感じた想いが反映されていれば、それは「良い写真」になり得ると思います。少なくとも撮った人にとっては。
そんなこんなで私は、ランニング中やサイクリングのときなどは、積極的にスマホカメラを使うようになりました。そして普段も、カメラに固執することなく、肩の力を抜いて写真を楽しめるようになった気がします。
実際、私の場合、写真を撮ろう!と意気込んでカメラを持ち出したときより、ランニング中にふとパシャッと撮った写真の方が、お気に入りになったりします。
ランニング中って、スマホを見ることもできないし、走る苦しさを紛らすためにも、周りの景色により敏感になっていると思います。そんなときだからこそ、撮りたいシーンに出会いやすいのかもしれません。
結局、スマホもカメラも道具でしかありません。高級万年筆を使ったからと言ってきれいな文字が書けないのと同じで、高価なカメラを持っていることと、良い写真が撮れることはイコールではないのです。だから、機材にこだわらず、思い切ってスマホカメラで写真を撮りまくるのはありだと思います。
さいごに
ここまで長々書きましたが、私は写真のプロでも何でもなく、ただのカメラとランニングが趣味の人間です。人に自慢できるようなすすごい写真を撮れるわけではありませんが、自分なりに写真を楽しめていると思います。なのでもし同じような境遇の方がいれば、少しでも共感してもらえたら嬉しいです。
私はこれからも、ランニングと写真を楽しみたいと思います。