こんにちは!今回は先日走った奈良の「山辺の道」紹介です。
山の辺の道とは
山の辺の道は、奈良盆地の山裾を縫うように、南北に結ぶ古道です。一般にハイキングコースなどで取り上げられるのは、三輪(桜井市)から石上神宮(天理市)までの道のりですが、実際は奈良まで続きます。
日本史の記録に残っている中で最も古い道で、日本現存最古の道として知られています。道中、たくさんの神社や古墳、宮跡など古代の歴史を感じるスポットがたくさんあります。万葉のロマンを感じながら走れる、歴史好きの方なら特に楽しめるコースなのではないかと思います。
「山の辺」と言うくらいなので、所々山道はありますが、アップダウンはそれほど激しくなく、トレイルランニングというほどではありませんが、ロードほど短調で平坦な道ではありません。それが逆に楽しいです!
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山の辺の道ランニングコース
今回は、一般的に山の辺の道として知られる桜井から天理までのコースを北上する形で16km走りました。その先の奈良まで道は続くのですが、この猛暑の中では天理までが限界でした。
コースの全容をざっくりと書くとこんな感じです。
スタート:桜井駅(JR/近鉄) ↓(1.6km) 仏教伝来の地碑 ↓(1.6km) 大神神社 ↓(1.5km) 檜原神社 ↓(2.5km) 景行天皇陵 ↓(1.2km) 天理市トレイルセンター/長岳寺 ↓(3.1km) 夜都伎神社 ↓(2.5km) 石上神宮 ↓(2.0km) ゴール:天理駅(JR/近鉄)
山の辺の道に入ってしまうと、指標がたくさんあるので迷わずに進めると思います。ハイキングのためのマップもたくさんありあます。
桜井駅からスタートして仏教伝来の地碑へ
スタートは、JR/近鉄線の桜井駅です。ここから山の辺の道のスタート地点に向かいます。山の辺の道のスタートの目印は「仏教伝来の地碑」。大和川沿いにある大きなただの石碑です。
ここまではGoogle マップを頼りに走りました。けっこう大きいので遠くからでも分かりやすいと思います。そしてここからは山の辺の道の看板や、指標があるので、それに従って進んでいきました。
日本屈指のパワースポット大神神社
大神神社(おおみわじんじゃ)は、日本最古の神社と言われています。パワースポットとしても有名で、ここに来ると不思議と力が湧く、元気になる、という人は私の周りにもたくさんいます。私は鈍感なのでそういうのがあまり分かりませんが、日本最古というだけあって、鳥居や社の精悍な雰囲気は迫力を感じます。
iPhoneでの簡単な撮影なのでその迫力があまり伝わらず残念です。ちなみにご神体は三輪山そのものなので、拝殿を通して山に向かって拝みます。
境内はかなり広く見所もたくさんあるので、全てを回るのはまた別の機会にするとして、拝殿の他にぜひ立ち寄って欲しいスポットがあります。それが摂社の狭井神社 (さいじんじゃ)です。
この狭井神社には、三輪山を水源とする湧き水の「薬井戸」があり、古くから「くすり水」として信仰され、万病に効く神水といわれています。コップも用意されていて、誰でもいただくことができ、ペットボトルを持参してくんで帰る人もたくさんいます。
私はこの時点でかなり喉が渇いていたので、本当にこの水に癒されました。湧き水なのでかなり冷たく、とってもおいしいです。ランニング中にはたまりませんね。日本一ご利益のある給水スポットかもしれません。
軽いトレイルを経て檜原神社へ
狭井神社のあとは桧原神社(ひばらじんじゃ)を目指します。この桧原神社までは山道を抜けていくような道のりです。
山道ということで、この時期、虫がめちゃくちゃいます。耳元でブンブンブンブン、うっとうし過ぎて走る気を削がれるほどです。なので、虫除けスプレーを持っていくことを強くお勧めします。まじで。
この山道の中腹に桧原神社があります。檜原神社は日本最古の元伊勢として有名です。とにかく歴史あるスポットがてんこ盛りなのがこの山の辺の道。まだまだ序盤ですが見所がたくさんあるのを分かっていただけると思います。
のどかな田舎道と古墳群
次は景行天皇陵を目指します。山道というよりは田んぼ道、畑道といった道が続きます。遠くの方に大和三山が見えたりと、のどかな景色に癒されました。
山の辺の道なので、その名の通り山際や山の中を走るので、とにかく緑が多いです。目標の景行天皇陵へは指標に従って走りましたが、周辺に行ってもなかなか見つかりません。それもそのはずで、古墳なので近づくと森にしか見えず、すぐ隣にあったのに全く気付きませんでした。正面に回ってみると、ようやくそれらしき鳥居のようなものがありました。
景行天皇陵
他にもこの周辺には古墳がありますが、正直古墳なのか山なのか森なのか、近くでみると全く分かりません。見過ごしたくないという方は、しっかりと看板などを見ることが必要です。
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天理市トレイルセンターでひと休み
引き続きのどかな田舎道を走っていくと、天理トレイルセンターがあります。とっても雰囲気の良い施設で、食事ができたり、お土産を買えたり、休憩所としても利用できます。めちゃくちゃ暑かったので、クーラーのきいたこの施設はまるで天国でした。
トレイルセンターのすぐそばには、長岳寺があります。空海が開いたお寺だそうです。ここは拝観時間が決まっていて、9時に開くとのことだったのですが、今回は早朝だったため中まで入るのは諦めました。
夜都伎神社を経て石上神宮へ
再び山道、田んぼ道を走り、夜都伎神社(やとぎじんじゃ)へ向かいます。
これが夜都伎神社の鳥居で、とっても小さな神社です。この鳥居をくぐると、指標などがなくなり、どっちへ進めばいいのか分からなくなりますが、社の裏に道が続いています。ここを進むとすぐにまた田んぼみちに出るので、道なりに進んでいきましょう。再び山の辺の道の看板が出てきます。
そして石上神宮(いそのかみじんぐう)へ。石上神宮は、日本最古の神宮です。今回は最古尽くしですね。
もちろんここも由緒あるありがたい神宮なのですが、実は私はとっても苦手な場所…。石上神宮の境内には奈良公園のシカのように、たくさんのニワトリがいるのです。鳥が大の苦手な私にとっては、恐怖の場所です。
餌やりなどは禁止ですが、近くでたくさんのニワトリが観れるので、好きな方にとっては、とても楽しい場所かもしれません。いろんな種類がいて、どれも立派で大きいです。
ゴールは天理駅
山の辺の道を通るコースはここまでで、あとはJR/近鉄線の天理駅まででゴールです。道中、天理教の教会本部もあり、とっても立派な建物なので目を引くと思います。
そして最後に、ここまで来たらぜひ寄って欲しいのが、天理スタミナラーメン!通称天スタ。私の中では、奈良といえばスタミナラーメン、スタミナラーメンといえば天スタです。ランニング後の空腹時にはしみること間違いなしです。
場所は石上神宮から天理駅までの間の本通りに、天理スタミナラーメン本通り店があります。ただしここの店舗は水曜日が定休だそうなのでお気をつけください。
まとめ
以上、山の辺の道(桜井〜天理)ランニングコースでした!いろんな歴史スポットを見ながら走れるので、16kmもわりと短く感じると思います。
ただ私が走ったときは気温もかなり高く、かなりキツかったです。早朝6時半くらいから走り始めましたが、序盤から汗が滝のように流れました。熱中症にはくれぐれもお気をつけください。そして、日焼け止めと虫除けスプレーは必携です!
ちなみに今回は桜井からスタートしましたが、もちろん天理スタートで桜井を目指すのもありです。また涼しくなったら、桜井から奈良までのフルコースも走ってみたいと思います。