今年のお盆休みは、九州へサイクリング&サウナの旅に行ってきました。最終目的は阿蘇でサイクリングすること。ついでに九州の気になるサウナを巡りながら、ゆっくりサイクリングをする旅です。
この日は宿泊していた佐賀県の唐津から、武雄にある「らかんの湯」へ行き、そこから福岡県の柳川までサイクリングしました。「らかんの湯」と言えば、サウナシュランのグランプリも獲得したサウナ好きならきっと誰もが憧れるサウナ!今回はこの1日の旅のレポートです。
唐津から武雄へ
私が泊まっていたのは、唐津駅のすぐ近くにある「HOTEL KARAE」のドミトリールーム。街の雰囲気とは対照にかなり都会的(失礼)、所々に唐津の伝統工芸品が使われてたりするのがすてきなホテルでした。ベッドや洗面スペース、シャワールームもキレイだったので、ドミトリーでも快適に過ごせました。
HOTEL KARAE
〒847-0045 佐賀県唐津市京町1783番地 KARAE3階
(唐津駅から徒歩2分)
ここから「らかんの湯」がある武雄へは、40kmくらい。朝6時半にホテルを出発しました。というのも、らかんの湯の日帰り入浴はチケット制で、利用できる時間が決まっています。私が買ったチケットは8時半〜11時のチケットだったので、なんとしてもこれに間に合うよう、朝イチでホテルを出ました。
佐賀の道端でベッキーちゃんを発見!
武雄へ向かう途中、道端で見覚えのある女の子を発見。
あの!関西のサイクリストのアイドル、ベッキーちゃんでした。ベッキーちゃんといえば、京都府南丹市の日吉神社の前にいる女の子の人形。この辺を走るサイクリストの中でベッキーちゃんと呼ばれて親しまれています。このベッキーちゃんと同じ顔の女の子が、佐賀の道にはいたるところに立っていました。そしてそれぞれ胸にいろんな名前が書いてましたが、どれも「ベッキー」ではない…。京都のベッキーちゃんがあの場所に置かれた経緯がすごく気になりました。
御船山楽園らかんの湯
8時30分、御船山楽園に到着。山に囲まれた緑のきれいなところにありました。この宿の中にあるのが「らかんの湯」です。ついに、ついにやってきました…!きれいな旅館すぎて、汗だくのサイクリングウェアで入るのに少し気が引けました。
のれんをくぐって館内に入ると、ちょうどチームラボのインスタレーションをやっていて、受付のホールが幻想的にライトアップされていました。一瞬、来るところを間違えたのかと焦りましたが、傍に受付カウンターがありました。そして事前購入していた日帰り入浴のチケットを見せ、いざ、らかんの湯へ!
「らかんの湯」サウナレポート
らかんの湯は、朝の時間帯だけ男湯と女湯が入れ替えられています。なので今回私が入ったのは、男湯の方でした。
まず入って感動したのが、シャンプーやボディソープ。私が普段好きで使っている「MARKS&WEB」のもので揃えられていたんです。MARKS&WEBの商品は、植物由来の原料で作られていて、香りも優しくて自然な良い香り。使うだけですごくリラックスできるので、なるほどここにぴったりだなと納得しました。化粧水なんかも全てこのブランドでした。これはうれしい。
温泉は、内湯と露天風呂。泉質は弱アルカリ性。美肌の湯と言われているだけあって、肌触りが良かったです。
サウナは、男湯の方は、ドライサウナと薪サウナがありました。
ドライサウナの方は、入った瞬間、何やら香ばしい良い香りが。よく見るとロウリュ用の水が入ったバケツに「ほうじ茶」と書いてありました。サウナ用に焙煎したほうじ茶を使っているそうです。よくあるアロマとかよりも、自然な香りが立っていて心地良かったです。テレビもなく照明がかなり暗めだったので、洞穴の中に入っているような感じでサウナに没頭できる雰囲気でした。
薪サウナは、その名の通り、大量のサウナストーンが薪で温められていました。すごい迫力。そして入り口から奥にかけて4〜5段ほどの階段状になっています。意気揚々と一番上の段に行くと、床があっちぃ。かなり熱されていて、座っていてもすぐに汗が吹き出てきました。このとき床を踏んだ足の裏は、温泉を出るまでずっとヒリヒリしていました。
この薪サウナはガラス張りになっていて、外の山の木々や岩肌が見えるのがとってもすてきでした。
そして水風呂。温度は16℃で、こちらも優しい肌触りのお水でした。水深も深めで、めちゃくちゃ気持ち良かったです。これはととのうしかありません。
2階の休憩室には、デトックスウォーターや、自家製の塩プリン、水羊羹などが置いてありました。もう、最高かよ…!時間があっという間に過ぎてしまいました。今回は日帰り入浴でしたが、いつか宿の方も利用して、もっとどっぷりサウナに入り浸りたいです。
らかんの湯
〒843-0022 佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
チームラボの屋内展示
サウナの後は、チームラボの屋内展示を観ました。屋外の展示は19時以降だったので断念。
私が一番惹かれたのは、廃温泉でのインスタレーション。荒れたままの古い温泉の空間に、綺麗な光の柱が何本も刺さっていて、このコントラストがなんとも幻想的でした。
ほかにも、チームラボらしい作品が館内の至る所あって、展示だけ観に来ている方もたくさんいらっしゃいました。
武雄から柳川へ
サウナでととのった後は、再び自転車に乗って福岡県の柳川へ。サウナで毛穴が開いたあとだからか、いつも以上に汗がドバドバ流れたような気がします。柳川までは約50km。田んぼや畑が広がるのどかな道をひたすら走りました。
お昼ご飯はお店が見つかるまで空腹を我慢できず、途中でポツンとあったデイリーヤマザキに駆け込みました。せっかくなので、「九州限定」の文字が書かれていた鶏めしを買って、駐車場でいただきました。侘しい…暑い…。でもおいしかったです。
そこから休み休みゆっくり走り、17時頃に柳川に到着。この日の宿は、この辺りで一番安くとれた柳川ビジネスホテルでした。年季の入ったホテルでしたが、親切な女将さんがいらっしゃってほっとしました。
柳川ビジネスホテル
福岡県柳川市三橋町高畑243-1
(西鉄柳川駅より徒歩5分)
柳川は、船頭さんの船でお堀を巡る「柳川下り」で有名な街。この日はあまり川下りをしている船は見当たりませんでしたが、川の景色は風情がありました。
そしてこの日の締めくくりは、今年の春オープンしたばかりの「ブルワリー柳川」さんで、オリジナルのクラフトビールをいただきました。自転車で汗をかいてサウナで汗をかいて、最後においしいクラフトビールを飲むと、全身に行き渡った感じがしました。くーっ、やり切った感!良い一日でした。
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